2024/07/01
固定資産税について🦉
みなさんこんにちは。
今回は固定資産税について、計算方法、使用建材による差額をご紹介したいと思います。
1、固定資産税について
新築の住宅が完成すると、翌年に市税関係の担当者が訪問して、建物の内部と外部を調査します。市区町村は、この家屋調査で得た住宅の資産評価をもとに、税額を決定していきます。
2、計算方法
固定資産税額は、以下の式で算出します。
・固定資産税額 = 課税標準(固定資産税評価額) × 税率1.4%
そこから新築住宅の場合、一定の要件を満たせば、土地・建物両方に軽減措置が適用されます。
種別 | 適用要件 | 軽減率 | 適用期間 |
一般住宅 | ・床面積:50㎡以上280㎡以下 ・減額の範囲:120㎡まで ・併用住宅は居住部分の床面積が1/2以上 | 1/2 | 新築から3年間 |
長期優良 | ・床面積:50㎡以上280㎡以下 ・減額の範囲:120㎡まで ・併用住宅は居住部分の床面積が1/2以上 | 1/2 | 新築から5年間 |
小規模住宅用地 | 200㎡以下の部分 | 1/6 | 期限なし |
一般住宅用地 | 200㎡を超える部分(住宅床面積の10倍まで) | 1/3 | 期限なし |
シンプルホームのお家は一般住宅、小規模住宅用地に該当することが多く、
建物は新築から3年間は1/2、土地の固定資産税は1/6に該当する場合がほとんどです。
3、使用建材による固定資産税の差額について
建築確認申請書などの書類上の情報と、実際の面積・間取り・使用建材・設備機器のグレードや数量などを照らし合わせていきます。
グレードの高い豪華な設備は点数が高く多ければ多いほど、固定資産税評価額は高くなっていきます。
今回は大まかに外壁材、屋根材についての固定資産税についてお話させていただきます。
外壁材のなかで固定資産税が高くなる材料はタイル(11,890点)と漆喰(11,640点)のふたつです。
シンプルホームに使用されているサイディングは、(7,530点)になります。
タイルとサイディングの差は、㎡あたり61円です。
もし35坪(116㎡)の住宅の外壁をタイルで仕上げるとしたら、年額およそ7,000円固定資産税がアップすることになります。
屋根材によってもかなりの差が見受けられます。
瓦とシンプルホームに使われているガルバリウム鋼板の場合
瓦屋根は(17,090点)です。ガルバリウム屋根なら(12,250点)です。
瓦屋根とガルバリウム鋼板の屋根の差は、㎡あたり63円です。
もし35坪(116㎡)の住宅の屋根を瓦で仕上げるとしたら、年額およそ7,300円固定資産税がアップすることになります。
その他の固定資産税が高くなる設備を紹介します。
・床暖房(14,260点)を10㎡設置したら、固定資産税は約2,000円
・天井埋め込みエアコン(8,430点)を各部屋30畳分で計算すると、固定資産税約5,700円
・屋根一体型太陽光発電(20,470点)建床面積66㎡で計算すると、固定資産税は約18,900円
※一般住宅の場合後付けの太陽光発電は固定資産税がかからないケースがほとんどです。
今回紹介したように、便利でハイグレードな設備を選んでしまうと、固定資産税は一気に高くなります。トイレや洗面所ひとつ取っても、上を見れば本当にキリがありません。
もちろん、ここだけは譲れないというこだわりは誰にでもあります。そういったこだわりまで捨てる必要はありません。お金をかけるところと節約するところを明確にして、ムダな固定資産税を払うことのないように賢く計画していきましょう。