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2024/12/02
建売住宅を購入する流れは?入居までの期間目安や注意点も解説
この記事では、建売住宅を購入する流れについて解説します。
すでに建物が完成している建売住宅は実物を確認できるだけでなく、短期間で入居できるのが魅力です。注文住宅より手間やコストをかけずに、理想のマイホームを手に入れられます。
ただし、マイホームは人生で最も大きな買い物であるため、購入する際は建売住宅ならではの注意点も知っておくことが重要です。
この記事では、建売住宅を購入から入居までの期間の目安や注意点などを解説します。これから建売住宅の購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
【この記事でわかること】
- 建売住宅を購入する前・購入した後の流れ
- 建売住宅の購入から入居までの期間目安
- 建売住宅を購入するときの注意点
そもそも建売住宅とは?
建売住宅とは、建物と土地がセットになって販売されている住宅のことです。ハウスメーカーなどが土地を仕入れて住宅を建築し、土地付き住宅として売り出します。
建売住宅の主なメリットは以下の通りです。
- すでに完成しているため実物の建物を確認できる
- 時間をかけずにマイホームを取得できる
- 注文住宅よりコストが安い
実物を見てから購入できるため、自分に合った住宅に住むことが可能です。時間をかけずに入居でき、注文住宅より建築費用を抑えられる点もメリットとなります。
一方、以下のデメリットも存在します。
- 外観や間取り、設備を選べない
- 工事の経過をチェックできない
- 施工会社が決まっている
すでに建てられている住宅のため、購入者は外観や間取り、設備を自分の好きな仕様では選べません。さらに、家を建てる工事の経過を確認できないので、信頼できるハウスメーカーが建てた住宅を選ぶことが重要です。
建売住宅を購入する前の流れ
建売住宅を購入する前の流れは以下のとおりです。
- 予算の確認
- 希望条件の整理
- 物件の見学・決定
- 物件購入の申し込み
- 住宅ローンの事前審査
それぞれのステップについて解説します。
STEP1.予算の確認
建売住宅を購入したいと思い立ったときにまずすべきことは、予算の確認です。
マイホームは高額な資金がかかるため、子供の教育資金や自身の老後資金といった将来かかるお金のことも考えながら資金計画を立てます。
購入費用を賄うためには住宅ローンを利用するのが一般的であるため、年収や返済比率から借入金額を算出してみましょう。
STEP2.希望条件の整理
次に行うのは希望条件の整理です。希望条件を整理する際は、以下のポイントから探してみることをおすすめします。
- 住みたい場所
- ライフスタイル
- 土地の広さや形状
- 家の外観や間取り・設備
上記のポイントについて、家族内でも意見が分かれることも少なくありません。どのポイントを優先するのかも含めて家族全員で話し合うと良いでしょう。
STEP3.物件の見学・決定
希望条件が出揃ったら、インターネットや広告などで理想に合った建売住宅を探します。
建売住宅では「家事動線が使いやすい家」「子育てしやすい家」など、さまざまなプランがあります。先に決めた希望条件に該当する住宅の中から、家族が住みやすいと感じる家を選びましょう。
気に入った物件が見つかったら見学して、購入するかどうかを決定します。
STEP4.物件購入の申し込み
購入する物件が決まったら、ハウスメーカーなどに購入を申し込みます。建売住宅は先着順で申し込みを受け付ける会社も多いため、早めに申し込んだほうが良い場合も少なくありません。
物件によっては、10万円程度の申込証拠金が必要なケースもあるため、事前にハウスメーカーなどに確認しましょう。契約に至らなかった場合、基本的に返却されます。
STEP5.住宅ローンの事前審査
物件に申し込んだ後は、金融機関に住宅ローンの事前審査を申し込みます。審査では年収や年齢、勤続年数、借入金の残高などを申告して、返済能力があるかどうかが判断されます。
金融機関にもよりますが、事前審査の結果は、3〜4日程度で判明します。事前審査を通過しないと住宅ローンの本審査に進むことはできません。
建売住宅を購入してからの流れ
建売住宅を購入してからの流れは以下の通りです。
- 重要事項説明
- 売買契約の締結
- 住宅ローンの本審査
- 登記手続き
- 残金の支払い
- 物件の引き渡し
- 引っ越し・入居
ここでは、それぞれのステップについて解説していきます。
STEP1.重要事項説明
最初に行われるのが、ハウスメーカーなどが購入希望者に行う重要事項説明です。
宅地建物取引士により取引対象となる不動産の権利関係や法令上の制限、契約条件など、物件に関する重要な事項が説明されます。
記載事項が多く1つ1つが重要であるため、当日に全て確認し切ることは非常に困難です。事前に重要事項説明書のコピーをもらって確認しておくと良いでしょう。
STEP2.売買契約の締結
重要事項説明の後、売買契約の締結を行います。
売買契約書は記載事項が多いため、あらかじめコピーを送ってもらいチェックしておけばスムーズに進められます。
契約後は買主の都合でキャンセルすると、違約金を請求されたり、手付金が返還されなかったりする場合があるので注意しましょう。
STEP3.住宅ローンの本審査
売買契約の締結が完了したら、金融機関に住宅ローンの本審査を申し込みます。
本審査では返済能力だけでなく、物件の担保価値や事前審査の内容と違いがないかなどを詳細に確認するため、結果が出るまでには1〜2週間ほどの日数がかかります。
万が一、住宅ローンの本審査に落ちたときは売買契約を解除しなければなりません。
ただし、契約書には「住宅ローン特約」を含めていることが一般的です。住宅ローンが利用できないことが解除の理由であれば手付金は戻ってきます。
STEP4.登記手続き
住宅ローンの本契約を無事に済ませたら、登記手続きを進めます。
建売住宅はハウスメーカーなどが土地を仕入れたときに登記されているため、購入者は建物部分で所有権保存登記を、土地部分で所有権移転登記を行います。
なお、住宅ローンを利用する場合は、金融機関が担保となる不動産に抵当権設定登記を行います。
STEP5.残金の支払い
登記手続きの次は、残金の支払いを行います。住宅ローンが実行され購入者の口座に借入金が振り込まれたら、住宅代金の決済です。
売買契約の締結時に手付金を支払った場合は、売買代金から手付金を引いた残りの金額を支払います。
STEP6.物件の引き渡し
残金を支払った後は、速やかに物件の引き渡しを行います。ハウスメーカーなどの売主から家の鍵を渡されることにより、物件の引き渡しは完了です。
引き渡しの際には建物の傷などがないかを確認し、住宅設備の説明も受けます。建築検査済証や設備の保証書、取扱説明書など住宅に関する重要書類も引き渡し時に渡されます。
STEP7.引っ越し・入居
引き渡しが完了したら、新しい家に引っ越して入居します。
建売住宅への入居は、引き渡し日の後であれば都合の良い日程で可能です。3〜4月上旬の引っ越しシーズンに重なると、引っ越し代が高くなり希望通りの日程で行えないおそれもあるため、なるべく繁忙期を避けたほうが良いでしょう。
なお、新築住宅に引っ越しする際は、事前に換気しておくとシックハウス症候群を予防できます。
建売住宅の購入から入居までの期間目安
建売住宅の購入から入居までの期間の目安は以下の通りです。
物件探し〜契約 | 数ヶ月〜1年 |
契約〜入居 | 1〜3ヶ月程度 |
建売住宅はすでに完成しているため、気に入った物件が見つかれば、最短1ヶ月程度で入居できます。
しかし、実際にはさまざまなハウスメーカーの建売住宅を見て回ってから購入するため、物件探しから契約までには数ヶ月〜1年程度かかるケースも少なくありません。
契約してから入居までには住宅ローン本審査にも通る必要があり、物件探しが長引くと購入までに時間がかかることも考えられます。
建売住宅を購入するときの注意点
建売住宅を購入するときの注意点は以下の通りです。
- 周辺環境を確認しておく
- アフターサービスや保証内容を確認しておく
- 住宅ローンの事前確認を怠らない
それぞれの注意点について解説します。
周辺環境を確認しておく
建売住宅は賃貸とは異なり、長期間にわたって住み続けることになります。そのため、購入する際は周辺環境を確認しておきましょう。
注意したいポイントは以下の通りです。
- 交通アクセスは良いか
- 周辺に商業施設などはあるか
- 人通りや騒音は問題ないか
建物はリフォームすれば住宅の質を高められますが、周辺環境は自分の努力だけでは改善できません。家族が安全に住める環境であるかを確認してから購入することをおすすめします。
アフターサービスや保証内容を確認しておく
施工したハウスメーカーが提供しているアフターサービス、保証内容を確認しておくことも重要です。
住宅は長期間住み続けるうちに劣化してしまうため、いずれ修繕することになります。
保証期間が長く、保証内容が手厚いほど修繕費のコストを抑えられるため、サポート体制が充実しているハウスメーカーを選ぶことが必要です。
住宅ローンの事前確認を怠らない
購入時に決済をスムーズに進めるため、住宅ローンの事前確認を怠らないようにしましょう。
住宅ローンの本審査は事前審査を通過しなければ受けられないため、余裕を持って書類を用意し、事前審査を済ませておくことが重要です。
事前審査と本審査の申告内容に違いがある場合は本審査が通らないおそれもあるため、申請するときは正直に申告しましょう。
建売住宅購入の流れに関するよくある質問
ここでは、建売住宅購入の流れに関するよくある質問について回答します。
- 買わないほうが良い建売住宅の特徴は?
- 建売住宅の入居日を遅らせることは可能?
- 建売住宅の入居前にやることは?
疑問を解消して、建売住宅の購入をスムーズに進めていきましょう。
買わないほうが良い建売住宅の特徴は?
一概にはいえませんが、なるべく購入を避けたほうが良い建売住宅の特徴は以下の通りです。
項目 | 特徴 |
建物 | ● 建物が傾いている ● カビ臭く風通しが良くない ● 断熱性が低い ● 点検口が少ない ● 細かい傷がある |
土地 | ● ハザードマップの危険区域内にある ● 土地の境界が明確でない ● 隣地から植栽などが入り込んでいる |
一般的に、ハウスメーカーや工務店が販売している建売住宅に上記のような不備・不具合が著しく生じているケースは多くありません。
とはいえ、必ずしもゼロとはいえないため、上記のような特徴が見受けられた場合は購入の判断を見極めることが重要です。
建売住宅の入居日を遅らせることは可能?
建売住宅の入居は、引き渡しが完了していれば購入者が希望する時期にいつでも行えます。したがって、入居日を遅らせることは可能です。
ただし、引き渡し日から6ヶ月以内に入居しないと、住宅ローン控除が受けられないおそれがあるため注意しましょう。
建売住宅の入居前にやることは?
建売住宅に入居する前にやっておきたいことは以下の通りです。
- ガス・水道・電気などインフラの手続き
- 保険の加入
- 引っ越しや新しい家具・家電の手配
- 住所変更の手続き
- 簡単な清掃
クリーニング済みであっても軽く清掃したほうが気持ちよく新生活をスタートできます。また、これから長期間関わっていくことになるご近所への挨拶も忘れずに行いましょう。
建売住宅購入の流れを事前に把握しておこう
建売住宅はすでに建物が完成しているため、気に入った物件があれば短期間で購入することも可能です。ただし、住宅ローン審査に通らなければ契約することはできません。
スムーズに建売住宅を購入するためには、事前に流れを把握しておきましょう。
シンプルホームは、岐阜市・大垣市・各務原市・羽島・本巣・瑞穂・関エリアを中心に新築の建売住宅を販売しているハウスメーカーです。利便性の高い土地で、無理なく購入できる建売住宅を提供しています。
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