2024/08/27
建売住宅の見学で注意することは?当日のチェックポイントも解説
この記事では、建売住宅の見学で注意すべきことを解説します。
建売住宅を選ぶ際には、物件を見学してから購入を検討するケースが一般的です。初めて住宅見学に行く人や複数の家で悩んでいる人などは、チェックする項目を意識しながら見学することがおすすめです。
この記事では、建売住宅の見学当日までのチェックポイントや準備しておくと便利なアイテムも紹介します。見学当日に現地で確認するべきポイントも合わせてお伝えするので、建売住宅の購入を検討している人や住宅見学を控えている人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
【この記事でわかること】
- 建売住宅の見学で注意すべきこと
- 建売住宅の見学当日までのチェックポイント
- 建売住宅の見学当日までに準備するもの
- 建売住宅の見学時にチェックすべきポイント
建売住宅の見学で注意すべきこと
ここでは、建売住宅の見学で注意すべきことを解説します。
- 家族で見学に行く
- 標準仕様の詳細を確認する
- 販売価格に含まれない項目を確かめる
- 焦って即決しない
上記4つのポイントを1つずつ見ていきましょう。
家族で見学に行く
建売住宅の見学は、家族全員で行くことがおすすめです。
家族全員の意見を聞きながら住宅をチェックすることで、その住宅での生活をそれぞれの視点からイメージしたり、後に起こりうる家族間のトラブルを回避したりできます。
子どものプライバシーを守れる空間や家事動線など、家族それぞれが重視するポイントから見学し、話し合うことが大切です。
標準仕様の詳細を確認する
建売住宅の見学時には、標準仕様の詳細をしっかり確認しておくことが大切です。
同じ物件でも標準仕様とオプションが異なる場合があり、キッチンや浴室の設備、床や壁に採用できる素材など、どこまでが標準仕様に含まれるのかを営業担当者に質問して明確にしておきましょう。後からオプションの施工に伴う追加費用が発生するリスクを軽減できます。
販売価格に含まれない項目を確かめる
販売価格に、すべての設備やサービスの費用が含まれているとは限りません。
エアコンやカーテン、照明器具など、内覧時に見られた家具や家電にかかる費用は別途で発生するケースがあります。また、登記費用や引き渡し後の修繕費用など、後々かかるコストについても考慮しておくと安心です。
焦って即決しない
建売住宅は入居までの期間が短いため、購入をつい急いでしまう傾向があります。焦って即決せずに、複数の物件を比べて自分たちに最適な家を選ぶことが大切です。
物件のメリットとデメリットの両方を比較し、自分たちのペースで考える時間を確保して冷静に判断しましょう。
建売住宅の見学当日までのチェックポイント
ここでは、建売住宅の見学当日までにチェックしておくべきポイントを見ていきましょう。どこで情報を確認できるかも以下の表にまとめました。
チェックポイント | 確認できる場所 |
販売価格 | ● 建築会社のホームページ |
販売棟数 | |
土地の面積 | |
住宅の間取り | |
入居可能時期 | |
立地条件 | ● 建築会社のホームページ ● 地域情報に関する口コミ など |
用途地域 | ● 用途地域マップ ● 市区町村のホームページ など |
災害リスク | ● ハザードマップポータルサイト など |
※参考1:用途地域マップ
※参考2:ハザードマップポータルサイト
ここでは、上記8つのポイントを1つずつ解説します。
販売価格
販売価格は、住宅を提供している建築会社のホームページなどで確認できます。同じ地域でも販売価格は物件によって異なるので、自分たちの予算に見合った価格かどうかを確認しましょう。
住宅金融支援機構の調査によると、2023年度にフラット35を利用して建売住宅を購入した人の平均購入費は以下の通りになりました。
地域 | 建売住宅の平均購入費 |
首都圏 | 4,199.3万円 |
近畿圏 | 3,720.9万円 |
東海圏 | 3,055.2万円 |
その他地域 | 2,873万円 |
全国 | 3,603.2万円 |
※参考:2023年度 フラット35利用者調査丨住宅金融支援機構
上記の表や近隣エリアの他の物件販売価格を参考に、検討している住宅の価格が適切であるかを判断しましょう。
販売棟数
同じ敷地内に複数の住宅が建てられている場合、同時に何棟が販売されているかチェックしましょう。
販売棟数が少ないと、早めに売れてしまうことが考えられますが、敷地内に多くの住宅が建てられている場合、隣家との距離が近く窮屈に感じてしまうでしょう。
販売棟数が少ない場合でも、焦らずに慎重に検討したうえで判断することが大切です。。
土地の面積
建売住宅が建築された土地が広いと、庭や駐車場のスペースを確保できるだけでなく、将来的にリフォームや増築を検討する際の選択肢も広がります。ただし、広すぎる土地は管理が大変になるため、自分たちのライフスタイルに合った面積を選ぶことが大切です。
先述した『2023年度 フラット35利用者調査』によると、建売住宅の平均敷地面積は139.8㎡、平均住宅面積は101.6㎡でした。住宅面積に対して敷地面積が30㎡以上あると、庭や駐車場を設けたり増築を検討したりするためのスペースを確保できるでしょう。
住宅の間取り
部屋や収納の数と配置が、家族のライフスタイルに合っているか確認しましょう。
部屋の配置をチェックする際には、キッチンからリビング、脱衣所からランドリールームなど、家事動線を意識することがおすすめです。
また、収納はキッチンや洗面所、玄関など多くのアイテムをしまう部屋を中心に数が十分であるか確認すると、入居後に収納不足で悩まずに済むでしょう。
入居可能時期
希望の時期に入居可能かどうかは、建築会社のホームページなどで確認できます。気に入った住宅だとしても、新生活を始めたい時期に入居できなければ不便に感じてしまいます。
引っ越し準備や現在の住まいの契約状況などを考慮し、無理のないスケジュールで新居での生活を始められる物件を選ぶことが大切です。
立地条件
交通の便や周辺施設の充実度など、立地条件も生活の利便性に大きく影響します。
物件の近くにあるスーパーやコンビニ、学校や病院などの施設に関しては、建築会社のホームページで情報が提供されているケースがあります。また、地域の治安や騒音に関する情報に関しては、実際に住んでいる人の口コミを参考にすると良いでしょう。
内覧時にも確認できますが、事前にチェックしておけば当日に時間がなかったときも安心です。
用途地域
用途地域は、家を選ぶ際に重視するべき項目の1つです。
物件が建っている土地が住居専用地に指定されていれば、周辺に商業施設や工場などが建つ可能性が低いといえます。一方で、商標地域や工業地域に隣接している場合、騒音や交通量の増加などによるリスクが生じるでしょう。
用途地域は、公式サイトや自治体のホームページで確認できます。
災害リスク
洪水や土砂災害、津波などの災害時にどれだけリスクがあるかは、事前に確認しておきたい情報の1つです。過去の災害履歴やハザードマップを参考に、災害時のリスクの有無をチェックしましょう。
ハザードマップは自治体が提供しているケースもあるため、合わせて確認しておけば安心です。
建売住宅の見学当日までに準備するもの
ここでは、建売住宅の見学当日に準備しておくと便利なアイテムを紹介します。以下の表にアイテムをまとめました。
アイテム | 使用目的 |
メジャー | ● 部屋や収納スペースの広さを測る ● 家具の配置をシミュレーションする |
筆記用具 | ● 住宅について気になったことをメモする |
カメラ、またはスマートフォン | ● 気になる箇所や気に入った箇所を写真で記録する |
方位磁石 | ● 部屋の日当たりや風通りをチェックする |
懐中電灯 | ● 暗い場所や収納スペースの中などを確認する |
間取り図 | ● 建築会社のホームページなどから印刷し、書き込みながら確認する |
チェックリスト | ● 事前に確認したい項目をまとめておき、当日に見落としを防ぐ |
上記の表を参考に、アイテムを揃えましょう。
建売住宅の見学時にチェックすべきポイント
ここでは、建売住宅の見学時にチェックするべきポイントを解説します。実際に見学時に使えるチェックリストを用意しました。
チェック欄 | チェック項目 |
● | 庭や駐車場などの外構が整備されているか |
● | 生活動線が良い間取りか |
● | 十分な収納スペースが確保されているか |
● | 部屋の日当たりは良いか |
● | 点検口はあるか |
● | 生活しやすい周辺環境か |
● | 隣との境界がはっきりしているか |
上記8つの項目を1つずつ解説します。
庭や駐車場などの外構が整備されているか
庭や駐車場などの外構が整備されているかを確認しましょう。
庭は家族団らんのスペースになるだけでなく、接道と家の間に設けることでプライバシー保護にも役立ちます。また、駐車場のスペースが十分に確保されていれば、車の出し入れをスムーズに行えるでしょう。
舗装や植栽の状態も併せて確認し、実際の利用をイメージすることがおすすめです。
生活動線が良い間取りか
生活動線は、家事や日常生活の効率に大きく影響します。
キッチンからリビング、脱衣所から浴室やランドリールームへの移動をスムーズにできる間取りか確認しましょう。また、小さな子どもや高齢の家族がいる家庭では、全員が快適に過ごせる間取りになっているか考慮することも大切です。
十分な収納スペースが確保されているか
各部屋に十分な収納スペースがあるかチェックしておけば、実際に入居してから収納不足に悩まずに済むでしょう。
収納をチェックする際には、それぞれの部屋で何をしまうか考えることが大切です。例えば、玄関にはアウトドア用品や季節物のグッズを収納するケースが多い一方で、玄関には調理用具や食品、洗面所には家族それぞれのスキンケア用品や洗面用具を置くことが一般的です。
それぞれの収納物に見合ったスペースを意識することをおすすめします。
部屋の日当たりは良いか
日当たりの良さは洗濯物の乾きやすさや日中の明るさなど、快適さに直結します。
部屋が面している方角や採光の良さなどを確認し、生活の質を高められる部屋であるか確認することが大切です。また、午前中やお昼、夕方など時間帯を変えてチェックすると、実際の生活をイメージしやすくなるでしょう。
点検口はあるか
点検口とは、配管や電気設備のメンテナンスを行う際に必要な箇所です。
定期点検や修理の際に使うため、設置されているか確認して将来的なトラブルを防ぎましょう。特に、水回りや電気設備周辺の点検口は長く快適に生活するために重要であるため、有無をしっかりと確認しておくことが大切です。
生活しやすい周辺環境か
最寄りの駅やバス停までの距離、スーパーや病院、学校など生活に必要な施設へのアクセスが良好かどうかなど、周辺環境についても確認しておきましょう。また、騒音や交通量、治安に関しても、内覧の際にチェックしておくことをおすすめします。
日中と夜間など時間帯を変えて訪問し、安心して生活できるエリアかどうか判断しましょう。
隣との境界がはっきりしているか
隣の敷地との境界が不明確だと、将来的にトラブルの原因になってしまうおそれがあります。フェンスや塀によって境界線がはっきりしているか確認し、トラブルのリスクが低い家を選びましょう。
また、隣接する住宅との距離も、プライバシーを保つために重要なポイントです。
建売住宅の見学に関するよくある質問
ここでは、建売住宅の見学に関してよくある質問に回答します。
- 建売住宅の見学は予約なしで行っても大丈夫?
- 見学時点での値切り交渉は可能?
- 建売住宅を購入するときは何件くらい見学するべき?
上記3つの質問を1つずつ見ていきましょう。
建売住宅の見学は予約なしで行っても大丈夫?
建売住宅は、基本的に予約しておくことがおすすめです。事前に連絡しておけば、担当者が準備を整えて丁寧に案内してくれるでしょう。
また、他の見学者と重ならないように調整できるため、ゆっくりと物件を内覧できます。気になる物件が複数ある場合は、予約を入れてスケジュールをしっかりと組んでおくと効率的です。
見学時点での値切り交渉は可能?
すでに完成している住宅であれば、見学時点での値切り交渉が可能であるケースもあります。しかし、交渉のタイミングや売れ行き、物件の状態などが影響するため、必ずしも値切りできるとはいえません。
また、住宅の担当者とは入居後も長い付き合いになるため、コミュニケーションを大切にして誠実な対応を心がけることが大切です。
建売住宅を購入するときは何件くらい見学するべき?
建売住宅を購入する際には、少なくとも3〜5件ほどの物件を見学することをおすすめします。
複数の物件を見学すれば、それぞれの特徴やメリット・デメリットを比較して自分たちに合った家を見つけられます。あまりにも多くの物件を見すぎると、かえって混乱してしまう原因になるため、見学する物件の数は適度に抑えましょう。
建売住宅の見学は注意点とチェックポイントを押さえて臨もう
この記事では、建売住宅を見学する際の注意点を解説しました。
建売住宅の見学時には、当日までに得られる情報を収集したうえで、実際の生活イメージを持ちながらチェックすることが大切です。この記事で挙げたチェックリストや便利アイテムなどを参考に、見学を円滑に進めましょう。
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