2025/01/31
新築住宅の外構工事とは?流れや期間・決め方をわかりやすく解説

この記事では、新築住宅の外構工事について解説します。
新築住宅の外構工事は、家の外側を整備し、機能性やデザイン性を高める重要な工程です。
外構は家の第一印象を決定づけるだけでなく、家族の暮らしやすさや地域環境との調和にも関わるため、しっかりと計画を立てることが大切です。
この記事では、外構工事の一般的な流れや期間、ポイントも解説するので、ぜひ最後までお読みください。
【この記事でわかること】
- 新築住宅の外構工事とは?
- 新築住宅の外構工事の一般的な流れ
- 新築住宅の外構工事にかかる費用
- 新築住宅の外構を決めるときのポイント
新築住宅の外構工事とは?
新築住宅の外構工事とは、建物の外側にある構造物を整備する工事を指します。外構は建物を取り囲む外側の構造物のことで、具体的には門や塀、カーポート、植栽などが含まれます。
外構はデザイン性を高めるだけでなく、家の使い勝手を向上させる重要な役割を担っています。
高さのある塀や植栽で外部の視線を遮れば、プライバシーの保護や防犯対策にもつながります。
外構工事では、構造物を設置・整備することで、住宅全体の印象や機能性を向上できるでしょう。
外構工事の主な内容
外構工事の主な内容は以下のとおりです。
- 門扉やアプローチ
- 表札・ポスト・インターホン
- 駐車・駐輪スペース
- 塀・フェンス・植栽
- ウッドデッキ・テラス・ガーデンルーム
- 照明
- 水栓・パン(水受け)
- 砂利・除草シート
- 防犯設備
- ペット用スペース
- 物置(ストックヤード)
外構工事では、上記の要素を組み合わせることで、住宅全体の機能性やデザイン性を向上させられます。
たとえば、門扉や塀を設置することで防犯性やプライバシーが確保されます。他にも、ウッドデッキやガーデンルームを取り入れると、屋外空間を活用した快適な暮らしを実現できます。
また、照明や防犯設備を配置することで、夜間の安全性を高めることも可能です。
新築住宅の外構工事の一般的な流れ
ここでは、新築住宅における外構工事の一般的な流れを解説します。
- プランの選定
- 打ち合わせ
- プラン決定・見積書の提示
- 契約の締結・着工
- 完成・引き渡し
順番に見ていきましょう。
STEP1.プランの選定
まずは、理想とする外構のイメージを具体的に伝え、外構プランの提案を依頼します。門やアプローチ、庭のデザインなど、家全体の雰囲気や機能性に合う外構を考えることが大切です。
また、希望する外構の要素やイメージをあらかじめ整理しておくと、具体的なプランを受け取りやすくなります。
STEP2.打ち合わせ
次に、施工会社と外構工事についての打ち合わせを行います。
外構プランの提案を受けた後、家の外観や日常生活の動線をイメージしながら内容を確認し、必要に応じて変更点を伝えましょう。
具体的には、家を外から見たときの景観や、玄関や勝手口周りの使いやすさ、室内から見える庭や外構の風景などを考慮することが大切です。
STEP3.プラン決定・見積書の提示
打ち合わせで必要な内容を決めたら、プランの決定・見積書の提示です。
提示された外構プランを確認し、最終的なデザインや仕様を決定します。家の外観や動線、庭の使い方などがライフスタイルに合っているかを簡潔にチェックすることが大切です。
プランが確定したら、見積書が提示されます。
STEP4.契約の締結・着工
外構プランと提示された見積り費用に納得できたら、正式に契約を締結します。
外構工事の契約は、建物本体の契約と別になる場合があるため、事前に担当者と打ち合わせをして確認しておくことが大切です。
不明点や気になる部分があれば、この段階でしっかり解消することを推奨します。契約が完了したら、外構工事の着工へと進みます。
STEP5.完成・引き渡し
着工が進み、一定の期間が経過したら外構の完成・引き渡しが行われます。
なお、外構工事は建物が完成した後に着工するのが一般的です。建物と外構工事をまとめて依頼した場合でも、作業の順序として外構は最後に行われることが多いため、引き渡しのタイミングを把握しておくことが大切です。
工事が完了したら、営業担当者や工事会社と一緒に仕上がりを確認します。プラン通りに完成しているか、細部まで丁寧にチェックすることが重要です。
不具合や修正が必要な箇所があれば、その場で指摘しましょう。
新築住宅の外構工事にかかる期間
新築住宅の外構工事にかかる期間は、内容や規模、デザインの複雑さなどによって異なります。以下は、工事内容ごとの期間をまとめた表です。
オープン外構 | 1〜2ヶ月 |
セミクローズド外構 | 2週間〜1ヶ月 |
クローズド外構 | 1〜2週間 |
門扉やアプローチ | 3日~5日 |
表札・ポスト・インターホン | 1日~2日 |
駐車・駐輪スペース | 5日~7日 |
塀・フェンス・植栽 | 7日~10日 |
ウッドデッキ・テラス・ガーデンルーム | 5日~10日 |
照明 | 1日~2日 |
水栓・パン(水受け) | 1日~3日 |
砂利・除草シート | 2日~3日 |
防犯設備 | 2日~5日 |
ペット用スペース | 3日~5日 |
物置(ストックヤード) | 1日~3日 |
※上記の表はあくまで目安
オープン・セミクローズド・クローズド外構の期間は、外構全体を完成させるための目安です。具体的には、門扉やアプローチ、塀やフェンス、植栽など、外構全体を一括して進めた場合の工期を指しています。
個別の項目の工期は、それぞれの作業にかかる時間を示していますが、並行して進めることで全体の工期を短縮できるでしょう。
外構工事の期間が想定より長引く原因
外構工事は、以下のような原因で期間が想定より長引いてしまう場合があります。
- 天候不良
- 地盤の弱さ
- 工事中のデザインや仕様変更
- 資材や部品の納期遅延
- 施工範囲の拡大
特に、天候不良は屋外工事に大きく影響し、地盤の補強が必要になった場合も工期が延びる可能性があります。
また、計画段階で仕様が十分に固まっていないと、途中での変更や追加作業が発生し、工期が伸びることがあるでしょう。
新築住宅の外構を決めるときのポイント
ここでは、新築住宅の外構を決めるときのポイントを解説します。
- デザインは統一感をもたせる
- 長期的なライフスタイルを意識する
- 地域の気候や季節による変化を意識する
- 依頼先とこまめに連絡を取る
順番に見ていきましょう。
デザインは統一感をもたせる
新築住宅の外構を決めるときは、デザインに統一感をもたせることを意識しましょう。
家は建物だけでなく、外構も含めた敷地全体で見栄えが決まります。家のデザインと外構のデザインが調和していることで、全体の印象がより良くなるでしょう。
長期的なライフスタイルを意識する
新築住宅の外構を決めるときは、長期的なライフスタイルを意識することも重要です。
家族構成や生活の変化を見据えたデザインを取り入れることで、将来にわたって快適に暮らせる住まいを実現できます。
たとえば、小さな子どもがいる家庭では安全性を重視したフェンスや門扉を設置すると安心です。
また、将来的に駐車スペースを増やしたり、庭を家庭菜園やバーベキューの場として活用したりする計画を立てるのもおすすめです。
地域の気候や季節による変化を意識する
地域の気候や季節による変化を意識するのも、新築住宅の外構を決めるときのポイントです。風や雪、雨などの影響を受けやすい外構設備は、耐久性や安全性を考慮した選択が求められます。
カーポートやフェンス、テラス屋根などを設置する場合は、耐風性や耐雪性を事前に確認しておきましょう。
また、植栽を選ぶ際には地域の風土や、季節ごとの変化に合った種類を選ぶのがおすすめです。
耐寒性や耐暑性に優れた植物を取り入れることで手入れがしやすく、長期間美しい外構を維持できます。
依頼先とこまめに連絡を取る
新築住宅の外構を決めるときは、依頼する会社の担当者とこまめに連絡を取ることも重要です。
外構工事は建物の完成後に進めることが多いため、計画段階から工事終了まで、依頼先とのスムーズなコミュニケーションが重要です。
外構の希望や変更点があれば早めに伝え、計画の進行状況を定期的に確認しましょう。また、疑問や不安が生じた場合は、その都度相談することでトラブルを未然に防げます。
新築住宅の外構工事に関するよくある質問
最後に、新築住宅の外構工事に関するよくある質問を紹介します。
- 新築の外構工事を依頼するタイミングはいつがいい?
- 新築の外構でよくある失敗事例は?
- 新築の外構工事で最低限かかる費用はいくら?
疑問の解消にお役立てください。
新築の外構工事を依頼するタイミングはいつがいい?
新築の外構工事を依頼するタイミングは、建物の着工が始まった頃から引き渡しまでの3ヶ月〜6か月前です。
この時期に見積りやプラン作成を依頼すると、施工に必要な時間を十分に確保できるため、トラブルが起きにくくなるでしょう。
施工スケジュールにも余裕ができ、細かな調整や修正にも対応しやすくなります。
新築の外構でよくある失敗事例は?
新築の外構でよくある失敗事例として、以下が挙げられます。
- 駐車場の使い勝手が悪かった
- 雑草対策を怠ってしまった
- 電源や水栓が不足していた
- 照明設備を設置し忘れた など
このような後悔を防ぐためにも、暮らしを具体的にイメージし、事前にしっかりと計画を立てることが重要です。
新築の外構工事で最低限かかる費用はいくら?
新築の外構工事で最低限かかる費用は、50〜200万円程度といえます。主に、門扉やフェンス、駐車場の舗装、簡易的な植栽といった基本的な工事ができるでしょう。
砂利敷きやフェンス設置のみの場合は比較的低予算で済みますが、コンクリート舗装やウッドデッキ、防犯設備などを追加すると費用がかさむことがあります。
生活に必要な最低限の機能を確保するためにも、優先順位をつけて計画的に進めることが大切です。
新築住宅の外構工事の流れを把握してスムーズに進めよう
新築住宅の外構工事を成功させるには、信頼できるハウスメーカーや工務店に依頼し、外構プランを建物と調和させながら決定することが重要です。
契約後は建物完成に合わせて外構工事が進められ、完成時には仕上がりを丁寧に確認し、不具合があれば修正を依頼しましょう。
また、デザインの統一感や長期的なライフスタイルを意識し、地域の気候に適した設計を行うことで、より満足度の高い外構を実現できます。
シンプルホームでは、豊富な知識と経験を活かし、ライフスタイルに合った外構選びを丁寧にサポートします。お客様に寄り添いながら最適なプランをご提案いたしますので、家づくりにお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。